最後に見た景色が、窓の外でよかった。
傷付いたみんなが、青空の下に居てよかった。
世は
誰かが喜び、誰かが泣く。
この、繰り返し。
あなたが助けたこと。
あの子が行ったこと。
あの人があなたを信じたこと。
あの親子が信じたこと。
すべてほんとうで、けれども
みんな、傷をつけました。
自分の行いを、悔いたことはありますか。
自分の行いを、誉めてやりたいと思ったことはありますか。
わたしは、どちらもあります。
誰もが、あるはずです。
これらの繰り返しで
世は成り立っているのだと思います。
達郎様
あなたの一生はどんな景色でしたか
すべてが灰色だった時も
鮮やかだった時も
どちらもあったと思うけれど
誰もが願うように
少しでも鮮やかだった時のほうが
多かったことを願います