娘の卒園式がもう、目の前に迫ってきている。2月に入ってから本当にあっという間でここまで来てしまった。何度カレンダーを眺めてみても、来週には卒園式と書いてある日に到達する。

ある日の幼稚園の帰り道、娘が「あと7日なんでしょ」と呟く。一体何の話か分からなかったが、あと7日で卒園式だということのようである。

だけど卒園式まであと10日はあるはずと思ってカレンダーをみる。なんで7日?と思ったら、7日というのは幼稚園に来る回数のことなんだと気づく。平日だけを数えたら確かに7日。幼稚園に行くのはあと7回。7回しかない。

10日しかない、という表現と7回しかない、という表現では、なんか重みが違う。カウントダウンだって10からで、7から始まるカウントダウンなんて聞いたことがない。

カウントダウンが始まってしまっている。急に焦ってくる。何故。

幼稚園に行かないと朝から大声を張り上げ、靴下を部屋の隅に放り投げ、柱にしがみつき、剥がし、柱がダメならとドアにしがみつき、剥がし。毎日大きな魚を釣り上げた漁師のような格好で先生に娘を預けていた、3年前。

そんな姿を見せていたのに、卒園式もうすぐだね、と言ったあと「やだな」と呟いた娘。

卒園式10日前にして、もう涙腺が緩んでいる。

あっという間に成長し、出来ることばかり増えて、楽になったなと思っているけれど、あれもこれも出来なかったのに、と娘の過去を振り返っては喉の奥がツンとする。

3年前、息子の卒園式の日には名札を付けるときに「大きくなったなあ」なんて感情が湧き出し、ついそのまま口に出してしまったら涙も溢れ出て朝から冷静さを取り戻すのが大変だったので、今回は気を付けようと思う。

10日前で泣きそうになっておいて、そりゃ無理がある話だろうとは思うけど。

そしてこの文章を打っている画面が、なんだかよく見えない。おかしいな。