小走りな日常
普段のこと

終焉

いよいよ、というか、ついに、というか。

【その時】は娘4歳。年少さんの時、唐突にやって来ました。

「アンパンマンは、もういい」

あんなに遊んだのに。

あんなに見たのに。

映画だって、行ったのに。

苦手な薬が飲めたとき。ご褒美として与えていた、アンパンマンチョコレート。

ある日「(ご褒美がそれならば)いらない」と言い出した。

【その時】が、近づいているのだと、悟る親。

悟りだした途端、早かった。おもちゃ全部いらない宣言まで飛び出し、ごみ袋をちょうだいまで言い出した。

まてまてまて。

親の気持ちが追い付かないぞ。

ごみ袋を受け取ろうとしているその手をそっと握り、イトコの子がこれから使うだろうから、捨てるのは待とう。あとで聞いてみて、イトコの家に持って行こう。

手をおろす娘。一先ず落ち着く、親。

仮にイトコにおもちゃをあげるとして、こんなに沢山のおもちゃを一気に持って行ったらさすがに嫌がるのではと、部屋を眺めながら思う。

初めて買ったのはパン工場。その後ハンバーガー屋さん、ミキサー、お医者さん、炊飯器、和食セット。

アンパンマンミュージアムのパン屋さんに行って感動したのって、何年前だっけ。

あの時に買ったどんぶりも、いらないってことか。。。

あぁ、録画して消さずにいたテレビも、もう見ないのか。。。

こんなことで、たくさんの思い出を思い出し、成長を実感し、しんみりするなんて思わなかったなぁ。

なんて、思っていたら。「いつ持って行くの?」と娘。

いや、イトコって言ってもまだ0歳だから、持って行っても邪魔になるだけ、、、、

「ねぇ、いつ、持って行くの?」

なんだ、なんだ。どうしてそんな急ぐのだ、と思ったら。

「すみっこハウス、置く場所ないんだもん」

そうでした、サンタさんからもらった、すみっこぐらしのすみっこハウス。置き場所どうしようかって話してたんだった。

「あとおばぁちゃんに貰ったビーズセットも」

そうだそうだ、ビーズね。ビーズの保管や、完成したものを収納するところとかね、結構場所とるもんね。

「おもちゃ多すぎない?ってお母さんが言ったんでしょ」

そう、、、、だね。うん。

手始めにアンパンマンのパン工場を写真に撮り、親戚に事情を説明する。「欲しい」とのお返事をいただく。

そこから、ハンバーガー屋さん、ミキサー、お医者さん、炊飯器、和食セットと、怒涛の写真攻撃をし、せっせとおもちゃの部品確認、消毒作業に移る親。こんなに沢山、押し付けているみたいで何だか悪いなぁと思いつつ手は動きを止めない。

その姿を尻目に、ビーズ作りに邁進する娘。

こうして、我が家のひとつの時代が終わりました。

結果的に全てのおもちゃを貰ってくれた親戚に後で聞いたら、やはり一気に出すのはどうかと思ったので、小出しにしていくとのこと。まずはパン工場からって。

どうかその調子で末永くよろしくお願いしますと、アンパンマン達を送り出した私は深々と頭を下げるのである。

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